サリバテストってなに?

サリバテストは「唾液検査」とも呼ばれ、あなたのお口の状態と食生活、唾液を調べて、むし歯のなりやすさをチェックする検査のことです。同じ環境で同じような食生活を送っているのに、あまりむし歯にならない人がいれば、すぐにむし歯になってしまう人がいます。むし歯のなりやすさと、むし歯になってしまう原因(これを「リスク」や「危険因子」と言います)には人によって違いがあります。

サリバテストは、あなたの危険因子が何かを調べて、あなたにぴったりのむし歯予防プランを立てるための検査です。

サリバテストの方法

食べた物、飲んだ物を記録します。

事前にお渡しする用紙に、何時に何を食べ、何を飲んだかを3日間記録します。

当院での問診・カウンセリング

タバコをどれくらい吸っているか、フッ素を使用しているかなど、いくつか簡単な問診をします。

口の中の検査

詰め物やかぶせ物のチェック、歯垢や歯石の量、歯周ポケットのチェック(歯と歯ぐきの間の深さをはかります)、これまでの治療箇所をチェックして、あなたの場合、お口の中のどこにむし歯ができやすいかなどを調べます。

唾液の量と緩衝能の検査

食べ物や甘い飲み物を飲むと、お口の中が酸性になります。その状態が続くとむし歯になりやすくなるのですが、唾液は、酸性に傾いたお口の中を中性に戻す働きがあります。このpHを一定に保つ唾液の性質を「緩衝能」と言います。その唾液の能力を調べます。ガムを5分間噛んで、たまった唾液を試験管に出してもらい、唾液がどれくらい出たかを測定します。また、唾液の色の変化で緩衝能を調べます。

ミュータンス菌の数の測定

ミュータンス菌は、むし歯の原因菌です。あなたの唾液からミュータンス菌を培養して、その数を測定します。

ラクトバチラス菌の数の測定

ラクトバチラス菌は、むし歯を進行させる菌です。先ほどの唾液緩衝能テストで採取した唾液を培養器で培養して、ラクトバチラス菌の数を測定します。

以上の検査結果から、あなたにとってリスクが高いと思われる項目を補うようにむし歯予防プランを立てていきます。たとえば食事指導や、生活の改善指導、詰め物やかぶせ物の修正や、フッ素の塗布、唾液促進薬の処方、歯のクリーニング(PMTC)などのプランをご提案します。

検査自体は30分ほどで終わります。細菌の培養に数日かかります。また、問診結果、検査結果などの総合的な診断にも時間がかかりますので、約1週間前後で結果をお伝えします。

検査に用いている試薬類です